これだっ

日本のTV番組を見ていた。

 

 その中で、高野山の寺院に一般人を受け入れて瞑想や精進料理、宿泊体験ができる施設の紹介があった。外国人を中心に大変な人気らしいのだが、それもそのはず、そこら中に英語表記の案内板があり、極めつけは、お坊さんたちが全員流暢な英語を話せるのだ。海外生活4年目になるが、気恥ずかしい気持ちにさえなる。それほど、いわゆる日本人寄り発音の英語、”Japanglish”ではなく、ネイティブにも通ずると思う程の英語なのだ。

 

 日本には”行きたいのだが行った事はない”という外国人は本当に多い。いわく、奥ゆかしい文化、空気を読む文化など、何でも単刀直入に表現する彼らにとって、日本という国が持つ独特の雰囲気はとっつきにくくも感じられているのだろう。彼らからするとその最高峰にいるシンボルである”お坊さん”が、流暢な英語でどんな質問にもユーモアを交えながらにこやかに答えてくれる。それは新鮮で得難い体験であることは想像に難くない。

 

自分たちの文化も大切にしながらも世界に歩み寄り、来るもの拒まずで受け入れる雰囲気を作っていく、発信していく。こんな流れがどんどん広がれば、日本もまだまだ輝き続けられるだろう。自分には何ができるか。